2021.12.17(金)~19(日) 10時~18時 『北海道新聞連載「西洋建築紀行」展』 道新1階 道新プラザDO-BOX 入場無料
西洋建築が醸し出すノスタルジックな抒情を描き上げた
島口アートの世界
島口暉生は、建築設計の立面図のように、ペンと色鉛筆を駆使して描く「建築細密画」という新たなジャンルを切り拓く。カメラや人の視点では捉えられない屋根の形状や、死角の部分まで一枚の画に描き込んでいる。例えば煉瓦の段数を数え、煉瓦の一つひとつを可能な限り画の中に克明に積み上げる。そして建物そのものに焦点を絞り、フリーハンドの緻密な線と美しい彩色によって、その建物が刻んできた歴史を伝え、島口の作品を観るひとを、過ぎた時代のノスタルジーへと誘う。